自転車のバランスの取り方の練習
ペダルを外してあるので、足をつかないように進めばバランスを取る練習になります。
何度足をついてもあきらめずに、すこしずつ足を離していられる時間が長くなるように練習します。
練習の仕方はいろいろありますが、筆者が二人に教えた経験によると、効率が良いのは大人が手を貸してあげる方法です。
具体的な練習方法をいくつか挙げますので、大人が手を貸してあげる方法を中心にその他の方法を組み合わせて練習すると良いでしょう。
ゆるい坂での練習
筆者が最初に行ったバランス取りの練習です。
数メートル程度のごくゆるい坂をくだって、上から下まで足を離していられるのを目標に練習します。
駐車場などのわずかな傾斜でもある程度練習になります。
大人は坂の下で子供がオーバーランしないように待機してください。
何度も繰り返していると、センスのいい子共の場合、足をほとんどつかずに進むことができます。
ただし、個人差がありますので、1時間ほどで上達しない場合はこの練習をやめても良いと思います。
この練習は、バランスを取る以外にも、ブレーキで止まったりや自転車を押すなど自転車の扱いに慣れるという効果もあります。
大人が手を貸してあげる練習
子供を自転車にのせて大人が後ろから自転車をつかんで押してあげます。
スピードは大人が歩く速さやそれより少し早め程度で良いでしょう。
子供はすぐに足をついてしまいますが、しつこく押し続けます。
はじめのうち、足をついて止まってしまうことがとても多い場合は、押すだけでなく倒れないよう力を入れて支えてあげるのも効果があります。
できるだけ足をつかないように教えて歩き続けると、だんだん足を離していられる時間が長くなります。
自転車をつかんでいるので、バランスが取れてきたことも手で感じることができます。
仕上げには、途中で手を離します。速度が落ちるまで子供が足をつかないでいられるようになればバランスの練習は完了です。
ただ個人差がかなりあるので、どれくらい押せば良いのかということはわかりません。
筆者の場合ですと、一人目はかなり短い時間で足を離せるようになりましたが、二人目は時間がかかり、筆者は2~3キロ歩くことになりました。
自転車をつかんで歩き続けると腰が痛くなってきますから、そのときは子供の背中を押して進めてあげても良いでしょう。
ただし、自転車をつかんであげた方が、子供が安心するためか上達は早い気がします。
あせらず、休憩などをいれながら続けてください。
足で地面を蹴って進む練習
平らなところで、子供が足で地面を蹴って自転車が進んでいる間、できるだけ足をつかないようにする練習です。
ゆるい坂での練習と同様、バランス取りの練習と自転車に慣れる練習が同時にできます。
大人は見ているだけでよいので体力的に最も楽な方法です。
ただし、個人差はありますが、子供の脚力では地面を蹴ってもそれほど進めないため、バランス感覚を身に着けるのには他の練習より時間がかかることが多いでしょう。