教えるときに大人が注意すべきこと
最後に、自転車の練習をするとき、大人が注意すべきことをまとめておきます。
怒らずに褒める
子供がなかなか上達しないと、ついイライラして怒りたくなることもあるでしょう。
しかし、怒ってはいけません。怒られると子供はやる気を無くして練習したくなくなるので、かえって上達しなくなります。
子供がうまくできないときは励まし、少しでもうまくできたときは大げさに褒めてあげてください。
そうすることで子供はやる気を失わず練習を続けられます。
根気よく、無茶な練習はしない
自転車の練習をしたときのことを大人になってもよく覚えている人は多いでしょう。そのときに転んで痛い思いをしたという苦い思い出となっている人も少なくないはずです。
しかし痛い思いをしたからといって自転車に乗れるようになるわけではありません。
自転車の練習が子供にとって楽しいものであるよう、無理やりなにかをさせるような無茶な練習はせず、根気良く子供をサポートしつづけてください。
個人差を理解する
自転車の上達の仕方には個人差があります。
バランス感覚、脚力、年齢、そして性格など多くの要素が関係するので、練習を始めてみないと上達が早いのか遅いのかは分かりません。
兄弟であっても、上達の速さがまったく違うこともあります。
「運動神経はいいはずだ」「兄弟はこれくらいで乗れたから」などの思い込みで、子供が上達しなくても決して焦らないようにしてください。
自転車に乗れるようになってから
自転車に乗れるようになるということは、子供にとっても大人にとっても嬉しいことです。
いっしょに練習をして自転車に乗れるようになったという喜びは、きっと楽しい思い出として子供の心に残ることでしょう。
ただ、自転車の練習は、これで終わりではありません。
実際に道路を走ることになれば、車・歩行者・他の自転車に注意して走らなければなりませんし、左側通行や信号などの交通ルールを守ることも覚えなければなりません。
むしろ自転車に乗れる用になってからの方が、覚えなければならないことがたくさんあるのです。
道路での自転車の乗り方もしっかりと子供に教えてあげてください。